こんにちは、keiです(=゚ω゚)ノ
幅広い年齢層から人気がある、ドイツの画家・ゲルハルト・リヒターさん
『ドイツ最高峰の画家』と呼ばれた彼は今年生誕90年、画業60周年を迎えられます。
82歳から取り組んだ作品『ビルケナウ』

″白樺の谷″を意味するポーランド南部の村ブジェジンカのドイツ語名です。
そこにユダヤ人の強制収容所が作られました。
そんな集大成の作品に焦点を当てて『日曜美術館』で特集されます。
今回はゲルハルト・リヒターさんについてまとめてみました。
プロフィール

ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)さん
1932年2月9日ドイツ生まれの90歳
世界で最も注目を浴びる重要な芸術家のひとりです。
東ドイツで生まれましたが、ベルリンの壁が建つ直前に西ドイツに移住し、
独自の画法で絵を描き続けられました。
歴史で学ぶベルリンの壁が立つ頃から崩壊の時期を、経験されているんですね!
めちゃくちゃ昔のことにも思えますが、崩壊したのは1989年、
まだ30年ちょっと前のお話になります。
思っているより、最近のお話なんですね。
『画家』なのか?
この書き方はおかしくもあるんですが、こういった疑問が出るのは
彼の描く絵の種類によるものです。
通常画家はキャンバスに油絵や水彩絵具等を使って『絵』を描きますが、
ゲルハルト・リヒターさんの作品は絵画の他に
写真・鏡・ガラスを使用した作品も多々見られるようです。

『フォトペインティング』という、写真を忠実に写し描き、周りをぼかすという画法

『カラーチャート』という正方形のカラーチップを貼りつけた作品

『アブストラクトペインティング』という40年以上描き続けられているシリーズ
ヘラや小さなキッチンナイフなどで、塗った絵の具を削るという技法
様々な画法で作品を制作されるので、リヒターさん本人も自身の肩書きについては
どう表現するか揺れているようで、
『画家』の時もあれば、
『イメージメイカー(Bildermacher)』なんて言うことも。
キュレーター(学芸員)の方が思うに
絵画というものが従来の絵画に留まらない領域にまで広がるなかで、
その広がりを検証するための手段のひとつとして絵画を用いている人である、
という感じがします。
引用元:TOKYO ART BEAT
というように語っておられ、
過去の概念に囚われず、絵画の可能性を広めてくれている存在なのですね。
落札額がやばい!
最高峰の画家と言われているだけあって、落札額もぶっ飛んでいました。
競売大手・サザビーズが開催したロンドンでのオークションで
2012年に抽象画が約2132万ポンド(約26億9000万円)で落札されました。
これは生存する画家の作品としては当時史上最高額だそうです。
さらに、ここから落札額がどんどん上がっていきます。
翌年ニューヨークでのオークションではフォトペインティングの絵画が
約42億8,000万円で落札され、最高額を更新。
翌年2015年には、アブストラクトペインティングの絵画が
なんと約47億円で落札されるなど、とんでもない金額で購入されていました‼︎
作品は購入できる?
ゲルハルト・リヒターさんの絵画ですが、
『CANDYBAR』というギャラリーストアで購入できるようでした。
ただ全ての作品がSOLDOUT状態だった為、
現在は購入できず、肝心の値段もわかりませんでした>_<
オークションほどではないにしろ、金額は相当なものと考えた方が良さそうですね。
作品はどこで見れる?
リヒターさんの絵画は、10月2日まで
東京国立近代美術館で開かれている個展で見ることができます。
日本では16年ぶり、東京では初めての個展開催となりました。
また個展の他にも瀬戸内海に浮かぶ豊島に
ゲルハルト・リヒター 14枚のガラス/豊島が展示されており、
ガラス作品としては現時点では最大のものだそうです。

また高知県立美術館には『ステイション』という作品が所蔵されています。

まとめ
今回は画家のゲルハルト・リヒターさんについてまとめてみました。
ドイツ最高峰の画家で、幅広い世代に人気があるアーティストです。
今までの絵画の概念に囚われず、ガラスやカラーチップ・写真などを使った技法で
絵画の新たな形を作り出しています。
作品の落札額は一番高くてなんと約47億円にものぼり、
生存する画家としては史上最高額でした。
現在東京国立近代美術館で個展を開催中なので、
作品を見ておきたい方にはチャンスですね!
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