復元師になるためには?美術古陶磁復元師・繭山浩司が日曜美術館出演

こんにちは、keiです(=゚ω゚)ノ

日曜美術館に復元師・繭山浩司さんが出演されます。

復元師」という聞きなれない職業に興味を持ち
調べてみることにしました。

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復元師とは

復元師」と一言にいっても、”何を”修復するのかによって
大きく内容が異なってきます。

『復元納棺師』

激しい損傷を負ったり、解剖された遺体を修復し整える復元師。
遺族の方に与えるショックを少しでも減らす役割を担っています。
お清めや、死化粧も施し、親しみを込めて
おくりびと」との呼ばれています。

『彩色復元師』

主に寺社仏閣の柄や彩色を復元されます。
TVでも紹介されていた荒木かおりさんが有名ですね。
失われた色彩を元に戻して当時の面影を見せてくれる
というのは、一般の私たちからみても、とんでもない技術を
お持ちであることがわかりますね。

『保存修復師』

歴史ある絵画や彫刻、現代美術品などの復元・修復をされる方のことを指します。

今回「日曜美術館」に出演される繭山浩司さんもこの類の
復元師に入るのではないかと思います。

復元師といっても多くの種類に分けられますが、共通して言えるのは

マニュアル化できない

ことです。

復元納棺師にしても、遺体の状態がいつも同じではないし、
保存修復師にしても、時代背景も絡んでくるので、修復しても
かつてあった面影や深みが消えてしまう可能性もあります。

非常に繊細で難しいお仕事であることがわかりますね。

繭山浩司さんについて

引用元:日本文化藝術財団

繭山浩司さんは『美術古陶磁復元師』として

陶磁器(土を練り固めて焼いたもの)の修復を中心に
活躍されている方になります。

息子さんの悠さんとともに
【繭山晴観堂】で修復の依頼等を受けていらっしゃいます。

繭山さんのすごいところは

『神の手が宿る復元師』

割れてバラバラになった陶磁器を
割れた形跡がわからないほどの状態に戻してしまう

素晴らしい技術を持ち、称賛されています。

引用元:日文化藝術財団 板谷波山「海水着少女像」(修復)

これまでに5000点もの修復をされてきており、

2015年には日本文化藝術財団より「創造する伝統賞
を受賞されています。

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復元師になるには

繭山さんは祖父・子と代々復元師という仕事を生業にされていますが、
復元師は誰でもなれるものなのでしょうか?

↓↓↓

家系や血筋の関係はなく、誰でも目指せる職業です。

主な流れとしては

①高校卒業後、大学専門学校に入学

史学科や文化財学科等で、歴史や美術に関しての知識をつけます。
文化財の取り扱い方や、修復基礎技術を学び、基礎を作ります。

②修復工房に就職する

先輩復元師の元で技術の習得や経験を積みます。
修復するものの内容によっては、海外に留学して修行されるかたも(油絵など)。
高度な技術を身に着ければ、国内だけでなく海外でも活躍を見込める職業です。

一般的には10年以上の修行を積んで一人前といわれ、
フリーランスや、自分の工房を構えたりします。

繭山さんほどの復元師になるためには一体どれくらいの(*_*;
修行を積めばよいのでしょうね(*_*;

まとめ

今回は復元師について、
美術古陶磁復元師・繭山浩司さんについてまとめてみました。

聞きなれない職業でもありましたが、
無くてはならない仕事であると感じました。

歴史ある文化財を修復して後世に残していくのは
本当に大切なことだと思います。

私も博物館も好きで行くんですが、当時の面影が残る展示品を見ると
とても感慨深い気持ちになりますし、
心が豊かになるような気がしています。

少しでも多くの人に復元師という仕事が
浸透しますように(*^^*)

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